にこにこ元気堂!

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書評「人生は廻る輪のように」その3 人生の師は清掃員の女性だった!

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私がこの本で1番心に残ったのは、
エリザベスが勤務する病院に勤めていた清掃員の女性の
話です。


この女性は、エリザベスの人生の
ターニングポイント
になった人で、
他の著作でも何度も紹介されています。

わたしもこの本を初めて読んでから20年以上たちますが、
たびたびこの女性の事を思い出します。

エリザベスは当時シカゴ大学の助教授でしたが、
なんとこの清掃員の女性を第1助手に採用し、人生の師と呼ぶまでになります。

(エリザベスは、人の価値は、
 職業や地位や学歴・経歴とはまったく関係ないという事を
 よく理解している、自由な魂の持ち主です!)

エリザベスがこの女性に注目するようになったのは、

死を前にして、不安や恐怖や苦痛でいっぱいの
重体の患者さんの部屋にこの清掃員の女性が行くと、
そのあとなぜか
みんなが穏やかで安らかな表情になっているということに
エリザベスが気づいたことがきっかけでした。

(気づいたことがすべての始まりです!)

どうしても理由がききたくて彼女に問いただすと、
その女性は
「わたしはもう死ぬことが怖くありません。」
  といいました。

彼女は、石のように硬くなり、誰も話す人がいない、
死にそうな患者さんのそばに行って手を握り、

「心配することはありません、
 死はそんなに怖いものじゃないんです。」
と、ただひとこと言ってあげるそうです。

すると、この女性の心からの温かな思いやりと真実の言葉が
死の淵で苦しむ患者さんたちを
魔法のように一瞬で癒したのです。

エリザベスは、このことに関して、
「どんなにすぐれた科学や学説であっても、
 誰かを助けることに関しては、
 他者に対して心を開くことを恐れない、
 1人の人間にはかなわない。」
 
と言っています。

この清掃員の女性は、スラムで生まれた黒人の女性で、
電気もガスも水道もないアパートで、
子供たちを育てていました。
子供たちはみんな栄養失調で病気がちだったそうです。

ある時、3歳の息子が肺炎になり、
貧困者も看てもらえる遠くの病院まで連れていきますが、
同じような重篤な患者で病院はあふれ、
3時間以上待たされた挙句、
男の子は待合室で待たされたまま、
彼女の腕の中で亡くなってしまいます。

普通の人なら、とても耐えられないような状況なのに、
驚くことに
彼女は誰も責めず、怒りもせず、
ただその死を静かに受け入れます。

最下層の苦しい環境で生きてきた彼女の周りには、
昔から死があふれていたので
多くの死を経験し、理解するようになって
次第に死が、自然でなじみ深いものとなり、
恐れるようなこともなくなっていったのです。

今までの数々の苦しみが
自分ではどうすることもできないことを
静かに受け入れるというすべを
彼女に身につけさせたのだと思います。

謙虚と諦観は、人間が進化する上での必須の条件だと
シュタイナーは言っています。
(諦観とは仏教用語で、あきらめるべきことを素直に受け入れ、
 物ごとに執着しないこと。)

 

生まれることと同じように、死ぬことも、
本来は自然のいとなみの一部で
怖れるようなことではなかったのに
いたずらに死を長引かせる今の医療や、
死に対する知識不足、間違った考え方が、
実際以上の不安や恐れを植え付けてしまったのかもしれません。

エリザベスは、臨終の患者から何を学んだかと
よく聞かれるようになりました。
答えは、
時間切れになる前に、
 やればできたこと、やるべきだったこと、やれなかったことについて考えること
 それに関しての貴重な教訓。

 生きることに関して、本当に意味があることは何なのか
 
教えてくれた。」と言っています。


死に際に1番後悔することは、
やるべきだったことをやらなかったということではないでしょうか?

わたしも、原因不明の病気で数週間入院中、
自分がこの先やるべきことについて、強く考えさせられる出来事が
ありました。
(長くなるので、今度天職についてで書こうと思っています。)

この本では、臨死体験について集めたデータも載せていて、
死後の世界についても言及しています。
(彼女は日本のTV番組で立花隆氏から、インタビューも
 受けています。)

死後の世界から生還してきた人の証言によると、
私たちの最終目標は、「奉仕」と「無条件の愛」だそうです。
他にも驚くような内容が書かれています。
是非読んでみてください!(笑)


人生を生きる上で、師と呼べる道しるべになってくれる人は
やはり必要です。
つらいこと、苦しいことは多く、
その都度自分はどう生きるべきか迷い悩み、
考えさせられ、決断をせまられます。

そんな時、エリザベスの勇気と数々の真実の言葉は、
あなたの人生の片隅を照らす光になってくれると思います。

ゴールがわかっていれば
回り道をしていても、ひとりぼっちで迷子になりそうな時でも、
道を踏み外さないですむでしょう。

1度は読んでみて損はない名著です。
アマゾンでもいい評価が出ていました!(笑) 
文庫でも出ています。

最後に、長くなりましたが

私が本にアンダーラインを引いた箇所から、
いくつか抜粋をのせたいと思います。

ひとつでも、心に残り、
困ったときにあなたを支えるちからになるものがあれば、
嬉しいです。

 

*いのちの唯一の目的は、成長することにある。

*すべての運命は結局のところ、
 成長、愛、奉仕という、同じひとつの道に通じている。
 
*苦しみは人が成長するために天が与えた贈り物であり、
 ちゃんと目的がある。
(大きく成長するためには、
 自分にとってギリギリの経験が必要なのだ。)

*学ぶために地球に送られてきた私たちが、
 学びのテストに合格した時、卒業が許される。
 そして時が来ると、わたしたちは魂を解き放つ。
 

*究極の学びは、無条件に愛し、愛される方法を
 身につけることだ。

*神が与えた最高の贈り物は自由意志だ。

*人生で起こるすべての事は、肯定的な理由がある。偶然はない。

*人生最高の報酬は、
 助けを必要としている人たちに対して、
 
心を開くことから得られるものだ。
 最高の幸福は常に助けることから生まれる。


*人生に起こるすべての苦難、すべての悪夢、
 神が下した罰ような数々の試練は、
 実際は神からの贈り物で成長の機会だ。

*まず自分を癒さなければ、世界を癒すことはできない。
 (私は世界の一部で、世界は私の一部だから。)

*自然に死ぬまで生きなくてはならない。
 本当は、誰もが想像を超える大きなものに愛され、
 祝福され、導かれているのだから。
 (苦しい時は信じられないかもしれませんが…。)

*死は怖くない。
 死は人生で最も素晴らしい体験にもなり得るが、

 それはその人がどう生きたかにかかっている。

*愛があればどんなことにも耐えられる。
 永遠に生きるのは愛だけなのだ。
 もっと多くの人に愛を与えるよう心掛けて欲しい。
 
( 地球は愛を学ぶための星らしいです。
 だからこんなに美しいのかもしれません。)


*死後の人生の入り口では、誰もが同じことを問われる。
 どれほど奉仕してきたか? 助けるために何をしたか…?

大変長くなってしまいましたが
今日も読んでいただき、ありがとうございました!!